2023.10.17 【CEATEC 2023特集】パートナーズパーク 〝共創〟へ130以上の企業が参画 デジタル田園都市国家構想テーマ

22テーマ133社/団体が共創の展示をするパートナーズパーク

 今年のCEATECは、幕張メッセのホール4から8までを使い、600社/団体以上の出展者がエリアごとにソサエティー5.0の実現に向けて〝次世代〟を見据えた展示を行う。会場中央部(5~6ホール)には目玉となる2年目を迎えた主催者企画の「パートナーズパーク」を配置し、中央から左(6~8ホール)は、ソサエティー5.0の実現に向けたソリューションを展示する「アドバンストテクノロジーエリア」に、右側(ホール4)がソサエティー5.0の実現を支える部品や技術を展示する「キーテクノロジーエリア」、大学やスタートアップが一堂に会する「スタートアップ&ユニバーシティエリア」となる。CEATECの鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「いろいろな角度から次世代を見ていることを伝えたい」と話す。

 2年目を迎えた「パートナーズパーク」は130以上の企業が参画する「共創」による展示を行う。「心ゆたかな暮らし(ウェルビーイング)」と「持続可能な環境・社会・経済(サステナビリティー)」を実現するデジタル田園都市国家構想をテーマに設定し、社会全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の在り方や未来の暮らしなどについて訴求している。

 会場では、共創の内容を分かりやすくするために「デジタル・インフラ」「産業の変革」「スーパーシティー」「知の変革」「スマートコンストラクション」「DX」「サステナビリティー」「スマートホーム」「ウェルビーイング」「デジタル田園都市国家構想」といったテーマ別に展示。鹿野氏は「自治体と企業とが実際に進めている共創の実装事例が体験できるようになっている」と話す。

 今回は日本政府と連携して、パーク内に設置したデジタル田園都市国家構想をテーマにした特設パビリオンも注目される。「Digi田(デジでん)甲子園」受賞企業を中心に先進事例を多く展示しているほか、官民連携事例も紹介する。

 開幕初日には「デジタル田園都市国家構想」をテーマにしたパネルディスカッションも行い、展示と共に取り組み内容をより分かりやすく伝えていく。

 主催の電子情報技術産業協会(JEITA)との連携も特徴だ。パーク内にはJEITAの部会活動を伝えるブースが設置され、「日頃なかなか見られない部会の活動がみられる」(鹿野氏)。昨年に引き続き大きく展示する「半導体フォーラム」では、好評だった等身大サイズの「半導体産業人生ゲーム」をパワーアップ。半導体企業で働くことを体験できるコンセプトはそのままに、最新版で産業を体感できる。

 「電子部品部会」は、日本の電子部品産業の強みや魅力に加え、将来市場の可能性などを紹介するとともに、2040年までの「部品技術ロードマップ」を披露する。

 「ITS事業委員会」は国土交通省と協力し、ETC2.0の最新施策やサービスの紹介など、新たなサービスを展示。そのほか、「ALANコンソーシアム」や「Green×Digitalコンソーシアム」などの活動報告も具体的に見ることができる。

 今回は、展示会場でのステージ企画も拡充した。

 パーク内には「フューチャーハブ」と「トークステージ」を設置。

 フューチャーハブでは、未来を担う学生や若手にスポットを当ててデジタル産業の魅力やキャリア選択に役立つ情報を発信する。

 トークステージは、パークのコンセプトでもある「共創」に関する取り組みを披露。デジタルの最新活用事例やスマートシティーの共創事例など、展示と合わせてより分かりやすく理解できるよう情報発信をする。

 鹿野氏は「まずはパートナーズパークに来てほしい」と話している。