2023.11.09 【5G関連部品特集】KOA チップ抵抗器、長期信頼性に優れる

 5Gはあらゆる分野に応用範囲が広がり、さまざまなサービスが開始されている。

 特に自動車業界では近年、5G普及を期待したCASEへの取り組みが加速し、部品への要求も変化している。

 ミリ波レーダーやLiDARなどのセンシング回路では安定した電圧制御のため、抵抗値許容差や抵抗温度係数の小さい抵抗器が要求される。また、安全性の向上から長期間使用される部品の高信頼性が求められる。

 KOAの長期信頼性に優れた高信頼性薄膜チップ抵抗器RN73Hシリーズは、抵抗値許容差プラスマイナス0.05%~、抵抗温度係数プラスマイナス5×10-6K~の高精度を保ちながら、定格周囲温度85度、使用温度範囲マイナス55~プラス155度の優れた耐熱性と耐湿性を実現している。

 また、高信頼・高精度の厚膜抵抗器RS73シリーズをラインアップ。1005~3216サイズで定格電力0.125W~0.33W、抵抗値許容差プラスマイナス0.1%~、抵抗温度係数プラスマイナス25×10-6/K~の高精度品。薄膜チップ抵抗器でラインアップしていた高精度領域を厚膜チップ抵抗器で実現し、信頼性に対する安定度も抵抗値変化率プラスマイナス0.2%~で機器の長期信頼性向上に貢献する。

 また、機能追加に伴う搭載センサー数量増で、ECU、電源回路の小型化が求められる。

 耐パルスチップ抵抗器SG73Pシリーズの最小サイズであるSG73P1EWは、1005サイズで定格電力0.25Wの業界最高レベルを実現。

 同社汎用(はんよう)チップ抵抗器2012サイズと同等の定格電力に加え、1005サイズの約2倍の優れた耐パルス特性により、機器の小型・高電力化に貢献する。