2023.11.13 各電器店の合展個展 省エネ需要で上位モデル好調

調理家電の実演を行った神戸地区三菱電機ストアの合展

 新型コロナウイルス感染症の位置付けが「5類」に移行し、各地電器店の個展や合展が通常開催に近い形で行われている。調理家電の実演、試食が再開されたほか、消費者の省エネ家電への関心の高まりに合わせて高機能・上位モデルの訴求も積極的だ。

 神戸地区の三菱電機ストア7店は、神戸市中央区のHDC神戸で合展を開催。調理家電コーナーでIHクッキングヒーターや炊飯器の試食実演を行ったほか、子ども向けイベントを開くなど、取り組みをコロナ禍前の状況に戻した。

 2日間の来場世帯数は前年比117%で、実績も1167万円と計画をクリアした。エアコンが25台、冷蔵庫が11台売れたほか、ジャー炊飯器10台、IHクッキングヒーター2台と実演商品は好調。販売機種も大半が上位モデルだった。

 日立チェーンストールのクボタ電器サービス(長野県長野市)は毎月フェアを開催しており、今月は18、19日に行う。フェアの告知チラシには冬直前として暖房強化型エアコンや、県の「信州省エネ家電購入応援キャンペーン」に絡めた商品提案などを盛り込んでいる。

 チラシ裏面には家の中の困り事の例を載せ、店に相談するよう促す工夫も。同社社長は「(家電や家の)調子が悪いところはないかを聞いても、お客さまはその場では『無い』と答えることが多い」と話す。一方で、後で相談ごとを思い出すことも多く、「若い社員がどうやったら話を聞きやすくなるか」を考えた結果、具体的な困り事をチラシに掲載するようにしたという。
(14日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)