2023.12.01 半導体製造装置大手、オランダ・ASMLのCEO交代へ 成長けん引のウェニンク氏は退任
配信動画から、ウェニンク氏(右)とフーケ氏
オランダの半導体製造装置大手ASMLは、クリストフ・フーケCBO(最高ビジネス責任者)が次期CEO兼社長に就任すると発表した。CEOを務めてきたピーター・ウェニンク氏は退任予定。来年4月の株主総会を経て、正式に交代する。
フーケ氏はフランス人で、KLAやアプライド・マテリアルズを経て、ASMLで15年在勤。米中対立などの中、米国がオランダや日本などと連携して、半導体規制を進めている中で、経営のかじ取りを担うことになる。
2013年から会社を率いてきたウェニンク氏の在任中、同社の株価は9倍以上に。スマートフォンやサーバー、電気自動車(EV)、軍事関連など、さまざまな半導体向けの製造装置で世界をリードする企業に成長させた。フーケ氏は経営路線を継承する方針も示した。
配信動画で、ウェニンク氏はフーケ氏について「コラボレーションとパートナーシップという『ASMLのDNA』を共有している」と期待を語った。(4日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)