2023.12.06 ソフトバンク、車載通信に本格参入 アイルランド新興に750億円出資
キュービック社のサイトから
ソフトバンクは5日、車載通信を手掛けるアイルランド新興のキュービックテレコムに約4億7300万ユーロ(約747億円)を出資し、車載通信関連の分野に本格参入すると発表した。同社株式の51%を取得予定。買収を通じて、コネクテッドカーやSDV(ソフトウエア定義車)、IoTモビリティー領域の市場を、グローバル規模で主導していくとしている。ソフトバンクのAI技術とのシナジーも期待される。
キュービックは、独フォルクスワーゲン(VW)などからも出資を受け、VWなどにコネクテッドカー向けのIoTプラットフォームなどを提供している。現在190カ国・地域以上で累計1700万台以上の車両で、同社のプラットフォームが利用されており、車両数は毎月45万台ずつ増えているという。
ソフトバンクはこれまで、主にアジア太平洋(APAC)地域で、グローバルIoT事業を展開してきた。今回の買収で、コネクテッドカーやSDV市場向けのグローバルIoT事業へ本格的に参入し、新たな収益機会の創出を図る。