民間や公務員の冬のボーナス支給後、最初の週末となった9、10日。各家電量販店では大型テレビやドラム式洗濯乾燥機など大型家電の販売が好調。クリスマスも控え、おもちゃや理美容家電など贈答品も含めボーナス・年末商戦が本番を迎えている。

　公務員のボーナス支給日だった8日に移転オープンしたケーズデンキイオンタウン守口店（大阪府守口市）は、高付加価値機能の商品が活発に動くなどボーナス商戦が本格化した。

　同店長は「移転で客層が変化し、洗濯機はドラム式、テレビは65型以上の人気が高かった」と話す。店内では、オープンセールに期待した来店客が熱心に品定めして、購入していた。

　ヨドバシカメラマルチメディアさいたま新都心駅前店(さいたま市大宮区)は、ボーナス支給を境に全体的に客単価が上昇。中でも、省エネと節水効果があるドラム式洗濯乾燥機、65型以上の有機ELテレビの買い替え需要が高まっている。

　同店によると、大型テレビを買い求めた客は「生活必需品というよりも、自分へのプレゼントとして購入した」などと話し、より大きくきれいな画面で楽しみたいというニーズがあるようだ。

　11月中旬くらいから下見の来店客が増えたそうで、特に大型家電の販売エリアで、ボーナス支給を見据えて下見に来る客が多かったという。

　ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 仙台あすと長町店（仙台市太白区）でも、55、65型の大型テレビやドラム式洗濯機、冷蔵庫のほか暖房エアコン、小型の電気暖房などの販売が活発だった。

　同店長は「今週末も家族連れで混雑するだろう。クリスマスプレゼント用に高級タイプの理美容品、おもちゃなどが動くのではないか」と話している。

（12日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します）