2023.12.14 ジェイコムや甲南大学など 放置竹林活用のツリー点灯式 神戸・王子動物園で
放置竹林を利用したクリスマスツリーの点灯式
放置竹林の枝を活用したクリスマスツリーが14日、王子動物園(神戸市灘区)で点灯した。ジェイコムウエスト神戸芦屋局と甲南大学、神戸市立王子動物園は甲南大学の学生が制作した竹のクリスマスツリーの点灯式を実施。ジェイコムウエストが両者をつなぎ、両者が持つ課題の解決につなげる。
同園では、冬季来場者の減少が課題になっていた。同大学では学内プロジェクトで放置竹林問題に対して毎年継続的に活動を続けているが、プロジェクトの認知不足が課題だった。
同局は4月から、コミュニティチャンネルで同園の魅力を伝える番組を放送。また、同大学とは以前からつながりがあった。両者に接点を持つ同局が仲介し、両者の課題解決につなげる取り組みとして竹のツリーの企画が持ち上がった。
取り組みは、8月に学生がアイデア出しを実施。10月には学生やジェイコムウエストの関係者参加し、神戸市北区内にある放置竹林エリアの竹110本を伐採(ばっさい)。その竹を乾燥させ枝のみを活用。1日がかりでツリーを完成させた。
クリスマスツリーは1度つくり上げたが、バランスなどを考慮して再度組み直した。ツリーは縦約3メートル、横約3メートル、高さ約3メートル。中央に照明を取り付け、ツリーはもちろん照らした影もアートに見える作品に仕上げた。
設置初日の14日には点灯式を開催し、プロジェクトに参加した学生がテープカットなどを行って雰囲気を盛り上げた。
式に参加した学生は「今回のツリーへの取り組みで、放置竹林のことを知ってもらうきっかけになれば」と語った。ツリーは26日まで飾られる。
(15日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)