2023.12.18 【ミリ波】モスクワ放送の日本人
中学・高校生の頃、海外からのラジオ放送を聞くBCLが趣味だったが、強く〝異国〟を感じていたのが北朝鮮の朝鮮中央放送やソ連のモスクワ放送だった▼その同局で日本語放送を支えた日本人職員たちを追った「MOCT『ソ連』を伝えたモスクワ放送の日本人」(集英社)を読んだ。著者は毎日新聞記者の青島顕氏。MOCT(モスト)とは架け橋の意だ▼1942年に始まった同局の日本語放送は通信社の記事や解説を翻訳し伝えるのが中心。東西冷戦下、当局の検閲は不可避で国営放送とし... (つづく)