2024.01.05 【九州・山口版】家電流通 今年の取り組み パナプラザ 寒竹真久社長
寒竹 社長
人・客・店の三づくりを徹底
パナプラザ(北九州市八幡西区、寒竹真久社長)は、福岡・長崎の加盟33店とともに、今年も1店当たりの年商1億円を掲げ、人・客・店の三づくりを徹底する。
今はエアコンも各部屋にあり、一軒に1台の頃と比べると金額でも4、5倍に。エコキュートを入れれば1軒200万円を超える。家庭の中にある家電は増えており、1軒に家電が200万円分とすると、顧客が500軒あれば10億の市場がある。寒竹真久社長は昔に比べ、今は地域店同士の競争はなく、「10年以上たてば買い替えが必ずあり、疲弊する市場ではない」とみる。
今までは個展や合展は固定客だけで、顧客を増やそうとせず、差別化していたが、これまでの店がなくなって困っている人のことを考えて情報提供は平等にと考えた結果、マンスリーチラシは固定客に限らず、グループ全体で6万6000世帯に配布している。
ターゲットがあるとみてコツコツ増やしていこうとやり続けた結果、顧客は増えている。毎月入るチラシに「お困りごと解決」とあれば、家電難民にさせずに済むのではとする。半期に一度、33店全店を巡回しているほか、リモートで若い世代向けに北九州3店、長崎2店で寒竹塾を実施して2年以上。基本的なことしか教えていないが、一つずつやってみて自信がついて成長しているとみる。
寒竹社長は「あと5店、売り上げ1億円の店をつくりたい。40店には届かないがグループ全体で40億円は可能性がある。ホラと思われるかもしれないが、人間は夢を大きく持った方がいい」と語る。
売り上げを上げるためにはクレジットカード会員増強として、今年は会員500件を目標に掲げる。カードを作ってもらうのと一緒に、未購入商品のデータを必ず取り、経過年数を確認することで次の売りにつなげる。
提案のきっかけにはLED照明を販売、流し元など高い物でなくても台所から居間を見ることができる。「小物はばかにならない。月末になると目標に向かってこれがきく」とこつこつ積み上げる商売が大切と説く。