2024.01.09 【製造技術総合特集】製造装置 主要各社の24年戦略 シンフォニアテクノロジー

中島 部長

EV用電池装置プロセスに注力
パーツフィーダーを主力に提案

 シンフォニアテクノロジーの振動機事業では、同社独自の振動技術を応用した振動コンベヤー、振動乾燥・冷却装置、小型振動機器などの製品を、エレクトロニクス、機械、医薬、食品、化学など幅広い製造業に向け、グローバルに提供している。電子部品を中心とするエレクトロニクス産業向けの主力製品にはパーツフィーダーがある。

 電機システム本部の中島慎二振動機営業部長は「パーツフィーダーの需要はEV関連、電子部品業界などの設備投資の抑制、中国経済の低迷などの影響を受け全般的には厳しい状況が続いている。しかし2024年には回復、拡大に転じることは間違いない。海外市場もあるが、円安による国内回帰、省人化の生産設備需要拡大など、まずは日本市場をさらに強化したい」と24年に期待する。

 パーツフィーダーは電子部品、LED、水晶デバイスなどワーク別に品ぞろえしている。特に注力しているのがEV用リチウムイオン電池の製造プロセスだ。

 独自の振動技術によって電池素材を流動化して搬送しながら乾燥・冷却し、さらにパーツフィーダーによって選別・整列して製造装置に供給するまでの一貫した設備が提供できる体制を強みに売り込んでいる。

 中島部長は「パーツフィーダーには高速応答性、高耐久性、面積生産性が求められている。当社は連続して振動を発生する技術、振動により発生するノイズの抑制技術、電磁制御に変わる圧電制御技術などにより、こうしたニーズに応えている」と話す。

 圧電制御技術を搭載したパーツフィーダー「DIGIVAL」は世界トップレベルの高速応答を実現している。通信機能によりパソコンやPLCなどで遠隔モニタリングができる。

 「RESOTECH」はリニア搬送速度16メートル/分の高速搬送が可能。自動排出個数制御機能により、オペレーターレスの生産ラインを実現できる。

 コントローラーはボウル、リニア、リターン、ホッパーの四つを制御できる。実装機メーカーなどと協業し、部品排出後のアクチュエーターも開発、提供を始めている。