2024.01.11 アイリスオーヤマ、26年度売上高1兆円へ 大山社長「成長を志向する」
角田工場(宮城県角田市)のパックご飯製造ライン
アイリスオーヤマが、グループ売上高で1兆円を目指す方針を改めて打ち出した。2026年度(1~12月)での達成を掲げ、主力の家電など消費者向けに加え、LED照明などの省エネソリューションやロボティクスといった法人向けビジネスも強化する。
「1兆円を目指すという目標は取り下げていない。アイリスは成長を志向する。1兆円を達成したいというのが本願」。11日の決算説明会で、1兆円の売り上げ目標について問われた大山晃弘社長は、こう強調した。
アイリスは当初、22年度で1兆円の売り上げ達成を目指していた。しかし、経済環境の急変を受け、昨年1月の決算説明会で目標について再考するとし、具体的な設定は見送っていた。
23年度の決算も「非常に厳しい結果になった」(大山社長)というように、グループ売上高は前年度比4.6%減の7540億円、経常利益は12.3%減の320億円と2年連続の減収経常減益となった。
反転攻勢をかけるアイリスが注力するのが、パックご飯や飲料水の食品事業とともに、LED照明や空調制御を組み合わせた省エネソリューション事業、内製化を進める清掃ロボットが軸のロボティクス事業だ。巣ごもり需要の反動などで苦戦が目立つ家電を補いつつ、今後大きく成長させるべく、設備投資も加速する。
アイリスは24年度、グループ売り上げで前年度比17%増の8800億円を目指していく。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)