2024.01.19 【LED照明特集】LED照明 トップが語る24年事業戦略 LightBank 加賀谷史央代表取締役社長

加賀谷 社長

社名変更し街全体を照らすインフラに

 当社は1日付で、これまでの「KKテクノロジーズ」から「LightBank(ライトバンク)」へと社名を変更した。設立から10年が経過し、街全体をいい光で照らすインフラになりたいという思いを、新しい社名には込めた。

 設立当初は照明以外の事業もやりたいと考えていたが、予想以上に照明事業が拡大し、これからは照明の専業メーカーとして事業を進めていくという決意も込めた形だ。いい照明を作ることは難しい時代になったと思っているが、ニッチでもいいからより良いものを提供していきたいと思っている。

 社名は変えたが、力を入れる中身は変わっていない。光、地球、経済それぞれの環境を良くするインフラとなるような照明を提供することを目指していく。

 長いスパンで物事を捉え、当社にしても手掛ける照明器具にしても、長期間存在できるような製品とサービスを提供していく。

 光環境の良しあしは、人の健康や心理面にも影響を与える可能性がある。ダウンライトやブラケットといった照明と組み合わせることで、柔らかで快適な光環境を実現する照明制御システム「彩空(そら)」など、誰もが使いやすい製品やシステムの提供を重視している。

 LED電球の提供から事業を始めたが、今ではマンションの照明リニューアルを中心に、ゴルフ場向けや撮影用にも、当社の技術や特徴を盛り込んだLED照明を展開している。

 LED化による省エネ性の向上だけでなく、簡単に交換できるような構造を採用したLED照明の導入も進めていく。

 やみくもに製品を増やすようなことは考えていない。マンション、ゴルフ場、撮影という3分野が事業の柱。これら3分野で必要な製品やお客さまが求める製品を開発していきたい。導入した照明は最後まで面倒を見られるような体制で続けていきたいと思っている。「彩空」の販路拡大など、少しずつ取り組みを広げていく。

 当社が目指すのは、導入先の光環境の改善に加え、導入の手間を減らす照明を開発することだ。社名も新たに、照明メーカーとして高い意識で臨んでいきたい。