2024.01.22 【電波時評】被災地から見る新聞の価値と使い道

 取材で神戸の商店街を歩くことがある。そこは比較的新しいアーケードに見えた。横断歩道を渡ると一変。古さを感じる景色が広がっていた。道を渡っただけでこんなにも景色が変わってしまうことに違和感を覚えたが、理由はすぐに分かった。29年前、阪神・淡路大震災で大きな被害があった場所だった。

 1995年1月17日、当時小学4年生だった私は二段ベッドで眠っていた。午前5時46分、ベッドが何者かに揺らされている感覚で目を覚ました。私がいた岐阜...  (つづく)