2024.01.23 【電波時評】中小企業経営者に試される人材投資の覚悟

 2024年の春季労使交渉(春闘)が間近に迫る中、賃上げの波を大手から中小企業に波及させる動きへの期待感が高まっている。物価上昇に加え、人手不足の問題が深刻化しているためだ。ただ一時しのぎの賃上げだけでは、必要な人材を継続的に確保して定着させることは難しい。中長期的な視野で働き手の成長意欲に応える展望と施策を示す覚悟が、経営者に問われている。

 企業経営の中で、人材不足を解消する課題の重みが増している。帝国データバンクが昨年11...  (つづく)