2024.01.24 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド NITTOKU EV用モーター巻線技術の新工法を開発

NITTOKUはモーター巻線の新工法開発などによりEV用モーター事業を拡大する

 NITTOKUは「オートモーティブワールド」の「EV・HV・FCV技術展」に出展する。

 同社はトータル精密FAメーカーとして、コイル・モーター用自動巻線機を中心に、フィルム・ワイヤ用巻き取り・搬送設備、機構部品・デバイスなどのFA設備の開発、製造、販売を主力にグローバル事業を展開している。

 成長分野としてEV用を中心にモーター事業を強化し、設計、試作から量産設備の製造、メンテナンスなどモーター生産における全てのプロセスに関して、同社グループが最適なソリューションを提供する体制を拡充。展示会でも、これらのモーラー事業を紹介する。

 体制強化の一環でモーター研究から量産化までの一連のコンサルテーションを実現するため、共同出資による新会社・IMD(岐阜県中津川市)を2020年7月に設立して、活動を本格化している。

 また、新工法のEV用モーター巻線技術を開発した。スロット間の隙間が小さくても巻線を行うことが可能。従来の一体ステータコアと同等の特性を維持しつつ、小型化を実現する。

 同社は、コイル自動巻線機で培ってきた制御技術やテンション技術などコア技術を応用し、生産ライン用搬送システム「LITs」やリニアコンベヤー搬送システム「FELX-1」を自社開発し、同システムをベースに、独自の技術や製造ノウハウを持ったユニークな企業とのオープンイノベーションを進めている。協業によりEV用モーター生産システムを既に製品化している。

 展示会では、非接触ICタグ・カード事業やRFIDを応用した製造業向けインテリジェントタグシステム、震度7クラスの地震をクリアする生産設備や什器(じゅうき)の耐震装置「N-Grip」なども展示する。