2024.01.24 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】ネプコンジャパン カトーレック グローバル展開のEMS事業紹介

24年度末に竣工する新高松工場(完成イメージ)

 カトーレックは「インターネプコンジャパン2024」に出展し、グローバル展開するEMS(電子機器製造受託サービス)事業を紹介する。

 同社のEMS事業は製造拠点を国内(高松、松山)と中国(蘇州、広州)ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、メキシコ(ティフアナ、グアナフアト)インド(プネー、合弁)の合計9カ国12拠点を設け、主に日系企業を対象に基板実装を中心に展開している。

 生産品目は家電やAV、車載、情報・通信、住宅設備機器、産業機器、医療機器、航空・宇宙機器など幅広く、宇宙機器では高度な生産技術が必要なロケットエンジン基板も受託し、生産を拡大している。

 各工場は、多品種少量生産に対応するフレキシブルな生産体制と、世界いずれの工場で生産しても「同一品質、同一サービス」を提供する「グローバルプラットフォーム」に位置付けている。

 展示会ではさまざまな基板のサンプルを展示するほか、グローバルプラットフォームを活用した事例を、MCによるプレゼンテーションで紹介する。

 同社はここ数年、中国からASEANへの生産シフトに対応してベトナムとインドネシア、フィリピン各工場の生産増強を進め、各工場ともフル生産が続いている。

 日本国内では、高松新本社工場(高松市)を新築している。

 現高松工場と高松本社が移転統合し、生産能力は現在の高松工場のほぼ2倍になる。竣工(しゅんこう)は本年度末の予定。同社は製品開発の初期段階から試作、量産設計、製造までシームレスなEMSを目指し、その一環でシミュレーション技術で強みを発揮するアルティメイトテクノロジィズ(本社=長野市)に資本参加(株式83・7%取得)した。