2024.01.29 R‐CCS主催の国際シンポ開催 スパコンに関する最新の話題議論

30日まで神戸市で開催中の国際シンポジウム

 スパコンに関する最新の話題を議論する理化学研究所計算科学研究センター(R‐CCS)主催の国際シンポジウムが29日、神戸国際会議場で始まった。会期は2日間、同シンポジウムは2019年が第1回。以降、コロナ禍でもオンラインで開催されており、今年が6回目。内外から200名以上の研究者が登録している。

 午前9時スタートしたシンポジウムは文部科学省の開会メッセージ式に続き、R‐CCSの松岡聡センター長が登壇、同センターが運用しているスパコン「富岳」についての現状と「NEXT富岳」についての基調講演を行った。

 松岡センター長は、富岳はいまや気象庁の自然災害予測や線状降水帯予測などにも威力を発揮していると語り、アマゾンのAWSとR‐CCSの協業により「バーチャル富岳」などの開発に取り組んでいると紹介。

 富岳の次世代機の開発が始まっているが、アプリケーションリサーチには多くの研究者の協力が必要、と述べた。

 次いで量子コンピューターの分野で米ローレンスバークレー国立研究所のワイブ・アルバート・デジョン博士、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の根本香絵教授、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の遠藤傑氏らが講演。

 昼休みを利用して、参加者はR‐CCSで稼働している日本のスパコン「富岳」を見学した。

 (1月30日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)