2020.04.10 新日本無線が音質への影響極力抑える電子ボリュームIC
電子ボリュームIC「MUSES72323」
新日本無線は9日、音質への影響を極力抑えた高級オーディオ向け、電子ボリュームIC「MUSES72323」の量産を開始した。
同製品は、同社の高級オーディオ向けブランド「MUSES」を冠した同社の電子ボリュームのフラグシップ。
同製品の特徴は以下の通り。最大プラスマイナス18Vの動作電圧で高ダイナミックレンジを確保。0・25デシベルステップの調整が可能。低雑音・歪率はもちろんのこと、信号が0に近いときに音量を変えるゼロクロスや最小ステップより小さいステップで変えるソフトステップ機能で音量調整時のノイズを最少化。
また、通常の電子ボリュームでは、オペアンプが内蔵されておりその品質で音質が左右されるが、同製品は外付けにして、その影響を排除。オペアンプをグレードアップ可能とした。
同製品のそのほかの特徴は、3線シリアル制御で同時使用可能数が最大4。パッケージはSSOP32で、大きさは11×7.6ミリメートルという点。
同社は、「この製品はMUSESのコンセプトに対応して設計され、かつ自由度の高い製品設計が可能。高性能・高音質を追求する高級オーディオ機器やプロ用オーディオ機器での使用に最適」としている。
なお、同製品の参考価格3000円/個。最小出荷数は100個となっている。また、電子ボリュームの普及タイプの「NJU72315」と「NJU72322」も同日量産を開始した。