オムロンのグループ会社で検査機メーカーのオムロンキリンテクノシステムは、1月31日から開催中のオートメーションと計測の総合展「IIFES」（東京ビッグサイト、2月2日まで）のオムロンブースでペットボトルの抜き取り検査（オフライン検査）を自動で行う検査機をデモ展示している。

　デモ機は検査データの活用により最適な成形条件を支援する仕組みとなる。ペットボトルの成形状態を数値化し、AI（人工知能）が最適なパラメーターを掲示するのが特徴。熟練技能工の勘やコツに依存していた作業を自動化し、オペレーターの負担を軽減する。将来的には作業提案の精度を向上させ、製造設備にデータをフィードバック。パラメーターの自動設定により不良品をつくらないラインを構想する。

　2月1日の会見で細川浩延代表取締役は「お客さまごとに検査ニーズは異なるので、要望を聞きながらつくり込むが、今秋には初号機を納入し、海外にも販売していきたい」と抱負を述べた。