2020.04.09 新型コロナ、ITサービス業界で感染相次ぐ
ITサービス業界で、新型コロナウイルスに感染した社員が相次ぎ判明した。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は9日、情報システムの設置・保守サービスを手がけるグループ会社に勤務する50代男性社員1人が感染したと発表。大塚商会も社員の感染を確認した。両社ともに、感染確認の公表は初めてという。
CTCによると、子会社のCTCテクノロジー(東京都千代田区)に勤める社員が新型コロナに感染した。社員は本社ビルに勤め、3月18日以降は23日を除いて在宅勤務。
3月29日から発熱が断続的に続いたため、PCR検査を実施したところ、4月8日に陽性と判明した。感染者は内勤のため社外関係者との直接の接触はなく、濃厚接触に該当する社員もいない。保健所の指導のもとで、オフィスの消毒も行った。
また大塚商会は、本社ビルに勤務する社員1人が新型コロナに感染していることを確認。3月31日に体調不良で自宅待機した後、4月6日夜に行ったPCR検査で陽性と判明。
勤務先のフロアを一時閉鎖し、消毒した。濃厚接触した社員は現時点の調査でゼロ。感染者は内勤業務のため、顧客との直接の接点もないという。
CTCグループは3日から全ての役員と社員を対象に原則在宅勤務としており、今後とも感染拡大の防止に努める。大塚商会も、顧客と社員の安全を最優先に感染拡大の抑止に努めたいとしている。