2024.02.08 エアコン市場に新風か、東芝キヤリアが欧州モデル投入検討へ

木枠を使った室内機が特徴の「DAISEIKAI 10」

 東芝キヤリアが、「キヤリア」ブランドによるルームエアコンの国内展開の検討に乗り出した。マーケティング活動の一環として、デザイン性を重視した欧州モデル2機種を空調関連の総合展に展示し、来場者の反応を調査した。

 同社は2日に閉幕した空調冷熱関連の国際展「HVAC&R JAPAN 2024」に出展。ブースで欧州モデル「DAISEIKAI 10」と「HAORI」の2機種を展示した。

 「DAISEIKAI 10」は横幅920ミリメートルで空気清浄機能を搭載したモデル。木枠の本体外観など特徴的なデザインが目を引く。「HAORI」は、好みや気分に合わせて本体外観のデザインを変えられる着せ替えモデル。両機種とも、横幅900ミリメートル以上あり、日本の住環境にとってはともに大型だ。

 東芝キヤリアは、5月1日付で社名を「日本キヤリア」に変更し、米国キヤリア社傘下として事業を展開する方向性を強めている。東芝ブランドでのエアコン販売は、マイディアグループ(美的集団)傘下の東芝ライフスタイルが行っているため、一般消費者になじみの薄いキヤリアブランドをどこまで浸透させられるかも、市場参入の鍵を握る。

(9日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)