2024.02.16 ケーブルテレビテクノフェア開幕 技術面だけでなく幅広い企業の参加も検討

大阪市のOMMで開催されたケーブルテレビテクノフェア

 ケーブルテレビ事業者に向けた展示会「ケーブルテレビテクノフェア」が16日、大阪市のOMMで開催された。主催は日本ケーブルテレビ連盟近畿支部(櫻井俊一支部長)。最新の設備向けの機器やサービスを紹介したほか、ケーブルテレビの歴史を紹介するパネルも展示。会場には朝から多くの関係者が来場した。

 展示会は毎年同時期に開催されており、昨年も2月に開催。今回は「安心を届ける、地域をつなぐ、ケーブルテレビ」をテーマに、機器やサービスを提供する企業など39社が出展。主催者ブースも用意し、連盟加盟社の取り組みも紹介した。

 出展社のブースでは、ミハル通信がケーブルテレビ局の自主放送設備から送出する「放送コンテンツに対する著作権保護」を目的に信号のスクランブル化ができる装置を日本で初披露。ブースでは多くの来場者が注目していた。そのほか、住友電気工業、シンクレイヤ、パナソニック コネクト、マスプロ電工、日本アンテナ、DXアンテナや初めて出展したJR西日本光ネットワークなどが最新の機器を紹介した。

 主催者ブースでは、三重県や滋賀県などで事業を展開するZTVなどで取り組んでいる「IoTダッシュボード」を出展。水位・雨量、積雪深、環境などの各センサーを組み合わせ、データ化するシステムで、災害対策などの観点でも紹介した。

 展示会は技術展示会の要素が強いが、今後は技術面だけでなく、ケーブルテレビに関連する幅広い企業にも参加してもらえる形にすることも検討。ケーブルテレビ業界全体の展示会に拡大する方針だ。

 (19日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)