2020.04.17 富士通、新型コロナで特別休暇制度 国内8万5000人対象

 富士通は、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けて、約8万5000人の国内グループ全社員を対象とする特別休暇制度を導入した。

 政府による緊急事態宣言の対象が日本全国に拡大されたことを受けた措置で、6月末までの間に10日間の終日休暇を付与する。

 特別休暇制度では、全ての社員を対象に、有給扱いで終日休暇を取れるようにする。取得の上限は10日間。年次休暇や積立休暇とは別に取得できる。会社を休んだ社員への賃金は100%補償する。

 さらに、小学生以下の子どもや介護を必要とする家族の世話で勤務が困難な社員に対しては、特別休暇に加えて、家族支援休暇を付与。6月末までの期間中であれば日数の上限は設けず、賃金の80%を補償する。

 富士通は、既に全国で原則テレワークを推奨している。事態の長期化が社員の心身の健康面に与える影響に配慮するほか、学校・保育園の休校・休園や介護施設の閉鎖などに伴う勤務困難者も後押ししたい考えだ。