三菱電機照明は、防災用照明器具の豊富なラインアップを武器に提案を強化していく。特に各種施設の常用照明として導入されているライトユニット形「Myシリーズ」タイプは、一般形と同じサイズ形状とバリエーションをそろえ、さまざまな施設の防災用照明としても導入が進んでいる。

　防災用照明器具は、災害などの非常時に避難誘導のために必要なあかりとして、法令により設置が義務づけられている。同社は、さまざまな施設に対応すべく、防災用LED照明のラインアップ強化を進めている。

　防災用LED照明は誘導灯「ルクセントLEDs」のほか、非常用LED照明として専用形、ライトユニット形のMyシリーズタイプ、直管LEDランプ搭載「Lファインecoシリーズ」タイプをそろえる。

　これらの照明器具は、効率性アップや点検メンテナンスの作業性改善など、機能向上を進めている。

　Myシリーズは2月に電源別置形を追加した。非常時光源の点灯に必要な電源を別置きの蓄電池設備とすることで、定期検査の際に器具1台ごとに蓄電池の点検確認をする必要がなく、メンテナンスの効率化が図れる。地下駐車場など大規模施設での利用に適している。

　また、Myシリーズは、汚れが付着しにくいハイブリッドナノコーティングや段調光などを搭載する上、蛍光灯器具に比べるとランニングコストも大幅に削減できる。

　非常用電池内蔵タイプはリモコン自己点検機能に対応し、定期点検の負担を軽減、専用工具の使用や常用光源の取り外しなしに蓄電池も交換できるため、メンテナンス性にも優れている。

　さらに既設のつりボルトの長さ調整が不要で、施工時間の短縮につながるリニューアルに適した機種もそろえる。