2024.03.12 「インドのシェア、年末には9割に」 BYDが高級EV投入
新車「SEAL」とゴパラクリシュナン副社長
中国の電気自動車(EV)メーカーのBYD(比亜迪汽車)が、ハイエンド型セダン「SEAL(シール)」の販売をインドで開始した。シールは日本の展示会でも訴求するなど世界市場で力を入れる車種だ。インドには地場のEVメーカー数社が参入しているが、いずれも普及タイプ。BYDはハイエンド車投入によりインドのEV市場で年末までには90%のシェア獲得を狙う。
5日に販売を開始したシールは「ダイナミック」「プレミアム」「パフォーマンス」の3車種。価格はダイナミックが410万INR(インドルピー)、プレミアムが455.5万INR、最上位のパフォーマンスが530万INRで、日本円では730万円程度からの価格となる。
販売開始翌日の6日時点でシールの予約は200件を超えており、BYDインド社のサンジェイ・ゴパラクリシュナン副社長は「インド国民がハイエンドカーに憧れている証拠でもある」と力を込めた。3月末までにシールの購入申込者には7kWの家庭用充電器と設置サービスを無料で提供するほか、3kWのポータブル充電ボックスも付け、購入者の拡大を図る方針だ。
南部チェンナイをインド事業の拠点とするBYDは累計2億ドルを投資。21都市に24カ所のショールームを設置するなど、販売網の構築を急いでいる。
(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)