2024.03.27 【関西エレクトロニクス産業特集】ニチコン V2Hシステム、第3世代の新型タイプ販売 使いやすさを追求
新型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」のパワーユニット(右)、プラグホルダー
ニチコンは、蓄電システムのリーディングカンパニーとして、EV・PHV・FCVに接続して家庭への放電が可能なV2Hシステム「EVパワー・ステーション」で、使いやすさを追求した第3世代の新型タイプを開発、販売する。
大幅に小型・軽量化し、パワーユニット(PCS本体)とプラグホルダー(操作部)を分けて設置自由度を向上させた。電力変換時のロスを低減するとともに、停電時の自動システム起動機能を備えた。
3月発売の「発展型太陽光パワーコンディショナ」は、太陽光パワコン機能のほか、蓄電池を追加しハイブリッド蓄電システムとして停電時に使える。電動車と新型EVパワー・ステーションを連携させて電動車の電池を蓄電池に活用できる。
ハイブリッド蓄電システムは、太陽電池とEV・PHVの電池、蓄電池を効率よく連携させるもの。多彩な蓄電池容量を用意した。
パワー・ムーバー(出力4.5kW)はEV・PHV・FCVから電力を取り出して使う外部給電器。より軽量コンパクトなパワー・ムーバー・ライト(3.0kW)もそろえている。
EV・PHV用急速充電器は、小型・軽量、省スペースの100kW出力(2口)、50kW(1口)出力器(CHAdeMO2.0.1認証取得)を販売している。OCPP通信プロトコルを搭載し、最新の通信・課金システムに対応。200kWマルチ急速充電器もある。
家庭用蓄電システムは、大容量から小容量まで取りそろえた。太陽光発電とリチウムイオン電池を組み合わせた公共・産業用蓄電システムは、電力変換出力10~数百kW、蓄電池容量16~数百kWhまで幅広く対応。
パワー・ムーバーと組み合わせた電力供給や、ピークカット・ピークシフトの電力制御が可能だ。