2024.03.26 独BMW新車、双方向充電機能を搭載 電力を効率的に融通

双方向充電機能搭載の「ノイエクラッセ」

 ドイツのBMWは、2025年発表の新車「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」シリーズに双方向充電機能を搭載すると発表した。「車両対家庭(V2H)」「車両対グリッド(電力線)(V2G)」「車両対外部電気機器(V2L)」といった具合に電力を効率的に融通し合い、充電サービスの双方向利用を活発化させる。双方向充電はBMWのユーザーにとって初めて利用できる機能になる。

 BMWの開発担当ボードメンバーであるフランク・ウェーバー氏によると、25年から発売するノイエ・クラッセの双方向充電機能のV2Hでは、ユーザーは基本的に車内の高電圧バッテリーを据え置き型のエネルギー蓄積装置として利用できる。太陽光発電装置で発電されたカーボンニュートラルな電力が、BMWの家庭用DC充電器によって車両のバッテリーに一時的に蓄えられる。

  双方向充電のV2Gでは、バッテリーの容量の一部を車外から利用できるようにした。エネルギー容量はグリッドからの充電とグリッドへの電力放電の両方に利用できる。

 V2Lと呼ばれる機能では、屋外での家電製品利用が可能になる。車内に蓄えられた電力を外部の電気製品に電力供給できる。(27日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)