2024.03.28 韓国リートンの生成AIチャットサービス、大幅リニューアル 新UIや新機能を搭載

左から増田良平GM、李CEO、金起漢取締役

 生成AIプラットフォーム企業のリートンテクノロジーズは27日、メディアデイを開催し、「wrtn(リートン)」を新UIや新機能搭載で大幅にリニューアルするとともに、日本市場における事業計画を説明した。

 リートンは、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)を含む生成AIをベースとしたチャットサービス。GPT-4やClaudeなどの最新AIモデルを無料無制限で利用することが可能で、知識がなくても自由に、さまざまな文章や画像などのコンテンツづくりに活用できる。また、日本語に特化した「Japanese stable Diffusion XL」も搭載。日本語に対応し、日本独自の表現にも対応する。

 今回のリニューアルでは、ロゴ、ページデザインを含め、Open AI社のGPT-4 Turboの無料無制限での公開やプロンプト紹介などの新機能の追加・高度化を行い、より使いやすいチャットサービスに生まれ変わる。

 同社の李世榮CEOは「韓国では代表的な生成AIサービス企業として位置付けられている。日本で新たな挑戦をしたい。当社はAIプラットフォームを目指し、プラグイン技術とAIエージェント技術を基盤とした各種サービスで、ユーザーが望む情報を正確に提供していく」と語った。

 同社はアジア市場への参入を目指し、日本においては、23年5月に「wrtn(リートン)日本版」を公開し、同11月に日本法人「リートンテクノロジーズジャパン」を設立。韓国の生成AIスタートアップでは初めての海外参入となる。今年はユーザー数100万人を目指す。

 23年10月には韓国マイクロソフトと生成AIサービスにおける戦略的な業務協約となるパートナーシップを締結。日本市場においても日本マイクロソフトとパートナーシップを拡大。プロンプトソン(超短期型AIハッカソン)やワークショップなどの共同開催も行う。

 千葉大学などの大学や社団法人などにプロンプトソンを開催した。「今後もこのような取り組みを行い、より多くの人に生成AIを活用していただきたい」と李CEOは期待を込めた。(29日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)