2024.04.03 三菱、仏エアカロを買収 水空調を強化
エアカロの外観
三菱電機は3日、海外子会社を通じてフランス空調事業会社「エアカロ」(ボルドー市)の全株式を取得したと発表した。買収額は数十億円規模。今後欧州市場で拡大が見込まれる、冷温水を使って冷暖房する水空調の事業を強化する狙いだ。
子会社で空調設備を展開する三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズと、三菱電機ヨーロッパの2社で買収した。空調は室外機と室内機を冷媒でつなぐ直接膨張式と水空調式があり、水空調は使う冷媒が少ない。環境規制の厳しい欧州では水空調の比率が世界に比べて高い。
水空調は導入先に合わせた個別受注生産が大半で、物件に合わせてカスタマイズする力が求められる。今回、室内機をカスタマイズできるエアカロの力を取り入れることで、三菱の水空調室外機とエアカロの室内機を組み合わせた販売なども本格的に進めていく。