2024.04.22 パナソニックと日産が自動車連携新サービス 家電経由で車情報知らせる

「音声プッシュ通知」と「日産コネクト」を連携させた新サービス

 IoT家電を用いて新サービスを説明する大穂氏 IoT家電を用いて新サービスを説明する大穂氏

 パナソニックと日産自動車は共同で、インターネットに接続し情報通知などができる自動車向けのコネクテッドサービスを始める。パナソニックが提供する「音声プッシュ通知」と日産が提供するコネクテッドサービス「日産コネクト」を連携し、テレビなどの家電を通じてクルマの移動情報や状態を通知する新サービスを提供する。

 インターネットに接続するパナソニックのIoT家電を通じて、家族が乗るクルマの帰宅などの移動情報や電気自動車(EV)の充電完了といった通知を音声で行う。出発時間に合わせて車内のエアコンの稼働を促す機能や、クルマが不正に操作された際に知らせる防犯通知機能もある。

 19日に東京都内で開催した説明会で、パナソニック オートモーティブシステムズ新事業推進室の加藤博司室長は「IoT家電とコネクテッドカーが進化していく中、二つのサービスをつなげていくことで、生活がもっと便利になり、移動がもっと心地よくなる世界を目指していく」と新サービスの狙いを説明した。

 利用には日産コネクトサービスへの加入と「CLUB panasonic」への会員登録が必要だが、新サービスの利用に追加料金はかからない。

 パナソニック くらしアプライアンス社DX・顧客接点革新本部デジタルプロセス開発センターCX・IoT技術総括の大穂雅博氏は「パナソニックのくらしのプラットフォームが初めてクルマにつながる。今後もお客さまと伴走しながらサービスを進化させていきたい」と将来の展望を語った。(23日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)