2024.04.25 富士通ゼネラル、3月期連結は減収・営業減益
富士通ゼネラルの2024年3月期連結決算は、国内向け空調機器や情報通信は伸びたものの海外と電子デバイスが大きく減少し、前年同期比14.7%の減収となった。営業利益はコスト削減の成果は出たものの海外空調の売り上げ減の影響を受け、同61.9%減だった。
空調機器は、国内は出荷の正常化で増収となったが、海外は前年度が好調だった中東と北米向けの反動や欧州向けのヒートポンプ式温水暖房システムの販売減の影響により減収で、全体では同17.1%の減収だった。営業利益は海外の流通在庫圧縮を目的にした出荷抑制の影響を受けた。
情報通信・電子デバイス部門は、消防システムが好調で情報通信は同54.9%の増収。電子デバイスは苦戦したものの全体では同10.9%の増収となり営業利益は2倍以上に押し上げた。
今期の連結業績は売上高3400億円、営業利益120億円、経常利益110億円、最終利益60億円を目指す。25日に会見した大河原進経営執行役専務は「海外空調の拡大とコスト強化でプラスにしていく」と述べた。