2024.04.26 アドバンテスト、3月期連結は減収減益

 アドバンテストの2024年3月期連結決算は、減収減益となった。半導体市況が弱含みで顧客サプライチェーン(供給網)における設備余剰が発生し、製品の需要が減少した。

 半導体・部品テストシステム事業部門の売上高は前期比18.0%減の3315億円。SoC(システム・オン・チップ)半導体用試験装置は自動車や産業機器関連などの成熟半導体向けが堅調。スマートフォンやサーバー関連の高性能な半導体向けの売り上げは減少した。メモリー半導体用試験装置は高性能DRAM向けが好調、中国メモリー企業向けの売り上げは伸長した。

 メカトロニクス関連事業部門の売上高は同12.0%減の527億円。半導体試験装置の需要減少により関連デバイス・インターフェース製品などの売り上げが減少した。

 テスター市場の回復を想定し、今期の連結業績は増収増益を予想する。