2024.05.14 BMW英国工場に米企業の4足歩行ロボット 工場内の作業や監視に威力
BMWの工場に導入されたボストンダイナミクスの4足歩行ロボット
ドイツのBMWは、英国バーミンガム近郊のエンジン工場にこのほど米ボストンダイナミクス社の4足歩行ロボット「Spot」(スポット)を導入、工場内の作業や監視に威力を発揮している。現在は工場内の各種用途で使用しているが、成果を見極めてから他の工場にも導入していく。
スポットはボストンダイナミクスが開発・販売している自動センシング機能を備えた四肢ロボット。日本では建設会社の鹿島が20年に正式導入、トンネル工事の現場で採用。業界筋によると世界で現在400台が稼働していると推定される注目のロボット。
スポットは正確なデータ収集とリアルタイム監視、さらには視覚化、自動化、AI搭載など多様な機能が特徴。このため内燃機関を製造しているバーミンガム近くのBMWハムズホール工場がグループに先行して導入を決めた。
階段の上り下り、起伏ある通路を難なく横切り、視覚、熱、音響の各センサー機能搭載により自由に歩行、機械や装置の異常などを事前に感知する。パイプの圧縮空気漏れも察知してエネルギー消費の削減を手助けする。
ハムズホール工場のディルク・ドレハー工場長は「スポット導入により膨大で正確なデータを取得できるようになり、製造工程のリアルタイム情報を確保でき、生産効率アップを大幅に引き上げることが可能になった」とコメントした。(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)