2024.06.07 【東海・北陸特集】扇港電機グランドフェア2024、最新エアコンに注目

省エネ大賞を受賞(三菱電機)

サーキュレーターやテレビが好調(シャープ)サーキュレーターやテレビが好調(シャープ)

前面枠が簡単に着脱できるエアコン(パナソニック)前面枠が簡単に着脱できるエアコン(パナソニック)

空気清浄機やエアコン、エコキュートに注目(ダイキン)空気清浄機やエアコン、エコキュートに注目(ダイキン)

スティック掃除機をデモ実演(日立)スティック掃除機をデモ実演(日立)

UVishを紹介UVishを紹介

施工性を向上施工性を向上

遠隔支援ソリューション遠隔支援ソリューション

 電材総合卸の扇港電機(三重県四日市市)は、同県桑名市のナガシマリゾートのガーデンホテルオリーブ駐車場で、電設総合資材展「扇港電機グランドフェア2024」を開催した。同イベントは、取引先である電気工事店や電器店、工務店の関係者らを招待し、家電や工具などを展示・販売する展示会。5月24日から26日、31日から6月2日までの6日間で1万1900人が来場した。

 出展社は、パナソニック、三菱電機、シャープ、東芝、ダイキン、濃尾機電(日立)、マスプロ電工、アイホン、DXアンテナ、ユアサ商事、日東工業、マキタ、ボッシュ、河村電器産業など。

 夏の主力商品であるエアコンは、省エネや清潔、施工のしやすさなどをキーワードに最新機種が並んだ。エコキュートやサーキュレーター、テレビ、スティック掃除機、空気清浄機なども並び、大盛況となった。今年は「みえデコ活!省エネ家電購入応援キャンペーン」や「給湯省エネ2024事業」の補助金が活用でき、高性能な機種の販売を促す材料の一つとなっている。

省エネエアコン

 三菱電機は、2023年度省エネ大賞を受賞したルームエアコン「霧ヶ峰Zシリーズ」を紹介。時間ではなく霜の状況を確認して霜取りを制御するモデルなどは冬でも室温が下がりにくく好評という。石油式の暖房機と比べ「安全」「出し入れする手間が省けた。一年中つけっぱなし」と高齢客らに好評という。

 パナソニックは、カラーバリエーションの豊富な設備限定エアコン「ELシリーズ」のほか、施工性の高い「J・Fシリーズ」を展示。前面枠が下桟と一体化し、レバーをスライドするだけで丸ごと着脱できる。また、新たにキックスタンドを搭載。本体裏から引き出せば、本体を浮かせ保持できるなど、スムーズで素早い施工をサポートしている。

 また、エアコンの両サイドに梱包(こんぽう)材として付けられていた発泡スチロールをなくし、段ボールのみとした。産廃処理量を軽減している。

 パッケージエアコンは、ナノイーXを搭載。さまざまな既設配線に対応し、電源を入れるだけで配線方式を自動判別する。共通部品を使うなどして工事店の負担を減らすようにしている。

最新技術を搭載

 シャープは、プラズマクラスター搭載のサーキュレーターが台数ベースでよく出たという。最大30畳対応の大風量モデルだが、運転音を抑え、寝室や部屋干し中の洗濯物の臭い対策にもつながるととともに、工具を使わずにパーツを外して水洗いできるのが特徴だ。

 また、高画質と包み込むサウンドを実現するAQUOS XLEDテレビが人気となっている。

 ユアサ商事のブースでは、遠隔支援ソリューション「Xacti(ザクティ)LIVE」をデモ展示。遠隔支援用アプリケーションサービスとウエアラブル映像デバイスで構成し、手持ちのスマートフォンを接続するだけで遠隔支援を開始できる。本部管理者が現場管理者のリアルな目線映像をリアルタイムで共有でき、現場に行かなくてもサポートできる。ブレ補正や水平維持の機能が特徴で、人手不足や技術継承の課題解決につなげる。

 ダイキンの主な展示は、除湿機能付きの空気清浄機や加湿機能付きの空気清浄機、黒や木目調などパネルの色が変えられるエアコン、太陽光発電による余剰電力で湯を沸かして光熱費削減に貢献する「おひさまエコキュート」など。省エネやデザイン、湿度の管理などができる多機能タイプの空質をPRしていた。

 東芝ライテックは、ウイルス抑制・除菌脱臭用UV-LED光触媒装置「UVish(ユービッシュ)」をデモ実演。事務所タイプや卓上タイプもある。人感センサー付きの天井埋め込み照明は、トイレや玄関、ペットのいる部屋などに最適という。

 力を入れずに動かせ、照明付きでごみの取り忘れ防止に役立つ日立製のスティック掃除機や、凍結洗浄が特徴の「白くまくん」なども注目されていた。