2024.07.04 【JECA FAIR 入賞特集】共立電気計器 三相コンセントテスター「KEW 4555BT」
三相コンセントテスター「KEW 4555BT」
電圧、検相、配線ミスを同時確認
共立電気計器の三相コンセントテスター「KEW 4555BT」は、接地極付き三相コンセントの電圧、検相、配線チェックを同時に確認できる小型の試験器。判定ボタンを押すだけで、三相コンセントの検査が数秒で完了する。
三相交流は大型の機器向けの電源で、業務用の厨房機器や工場の工作機械などさまざまな場所で使われている。S相の線とアース線は同電位であり、この二つの線を逆に接続してしまう配線ミスは大きな危険になるにもかかわらず、判別することが難しいという問題を抱えていた。
この配線ミスを見つけるために、多くの現場で使われているTT接地の配線の抵抗差を利用した従来の独自技術と、TN接地向けに新たな注入信号を用いた判定技術を盛り込んだ製品となっている。今回新たに開発された専用注入器「KEW 8345」とセットで用いることで、TT、TN、単相、三相、50/60ヘルツのあらゆる電源コンセントを1台のテスターで簡便に測定したいという顧客の要望に応えた。
従来の現場でデジタルマルチメーターや検相器など複数の計測機器で行っていた測定をKEW 4555BTの1台に集約。漏電遮断器を動作させずに、S相とアース線の逆接続判定もでき、手間が省ける。これまで一連の作業で必要とされた作業時間は数分程度と想定されるが、その作業が数秒で完結し、現場の省力化を大きく促す。
同製品のプラグ部分は付け替えが可能であり、引掛型や平刃型、電流定格などの違いによるさまざまな三相コンセントのソケット形状に対応する。また通常のコンセントでも使用できるように単相モードも搭載している。
ブルートゥース通信機能を搭載しており、スマートフォンやタブレットなどの端末に試験結果を送信できる。
同製品は来春の発売を予定する。