「やわらかさ」に着目したセンサー

　私はロボット用センサーの開発に従事しています。

　ロボットが人のように器用に動作するには、生体機能の模倣、中でも「やわらかさ」が重要であると考えます。

　所望のやわらかさを実現するには、高分子鎖の相互作用を「化学的な視座に基づき理解」することが必要です。やわらかさに着目したセンサーを搭載したロボットで、これまで困難であった作業の実現を目指しています。

　また研究を通じ、センサーと材料の設計ならびに新規電気接続などの技術に加え、データ駆動型のビジネス創出に必要なデータ統合・解析・呈示技術などの醸成を図っています。

　多様なリスクが複雑に相互作用し、絶え間なく変化する不確実な事業環境だからこそ「思考の柔軟性」を持ち、次世代の商品創出に挑戦し続けたいと考えています。