2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】THK 搬送ロボット「SIGNAS」展示

搬送ロボット「SIGNAS」

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 THKは、TECHNO-FRONTIER2024で、LMガイドやボールねじ、クロスローラーリングをはじめ、直動・回転部品で培った技術とノウハウを基にして開発した、各種ロボットや人工知能(AI)、IoTサービスを訴求する。

 搬送ロボット「SIGNAS」は、ルートテープが不要。内蔵カメラで目印となるサインポストを認識し、独自の制御システムで安定走行を可能とした。このほど、けん引重量を既存機の2倍に高めた、1トンまでけん引することができるタイプをラインアップに加えた。3月には高い技術力やこれまでの実績が認められ、「2023年度日本機械学会優秀製品賞」を受賞した。

 ピッキングロボットハンドシステム「PRS」は12軸の関節を持ち、箱や袋形状といったさまざまな形状・大きさのアイテムをピックすることができるロボットハンドだ。ハンドにカメラを搭載し、「見る・取る・移す」をオールインワンで行うことで、ピッキング作業の効率化を図る。

 ピック&プレースロボット「PPR」は工程最適型の搬送ツールで、電子部品を吸着して移載や組み立てを素早く正確に行う。昇降・回転動作だけでなく、ワークに掛かる力を測定する力センサーの機能を搭載し、ピック&プレースに必要な要素をオールインワンにした。

 OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge」は、LMガイドやボールねじなどの直動部品、モーターやポンプなどの回転部品といった機械要素部品の状態を数値化し、解析することで予兆検知が可能な「部品予兆検知AIソリューション」、切削工具の欠損をAIが検知して不良ロスを削減する「工具監視AIソリューション」を展開している。

 センサーは後付け(レトロフィット)できるので、新規導入の機械だけでなく、既に現場で稼働している機械にも設置が可能。設備のIoT化がすぐに始められる。