2024.07.31 アルプスアルパイン、4~6月連結は黒字転換

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 アルプスアルパインの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は増収、営業損益は黒字転換となった。モバイル向けアクチュエーターや車載用検出スイッチの販売増や円安効果により、売上高は1Qとして過去最高を更新した。今年度上期(4~9月)および通期連結業績予想の上方修正も行った。

 セグメント別売上高は、コンポーネント事業はモバイル市場や車載市場向け製品の販売増により前年同期比17.5%増と大きく増加。センサー・コミュニケーション事業は車載市場向け製品が従来モデルのキーレスエントリーシステム製品からデジタルキー製品への置き換えによる端境期に当たり減少したが、円安効果もあり増収を確保した。モジュール・システム事業は欧州向けモデルの終息があったものの、円安効果により増収となった。

 同社は今年度上期の売上高および各利益予想を増額修正した。一方、通期連結業績見通しについては3Q(24年10~12月)以降の中国を中心とした顧客の新車販売の減速による影響を反映し、売上高と経常利益のみ増額修正した。「下期は特に車載市場の減速感が強く、下ブレを想定している」(同社)。