2024.08.05 島津製作所と信州大が連携協定 水の浄化や水素エネルギーを共同研究

調印式。島津製作所の山本社長(左)と信州大の中村学長

廃液リサイクルの研究で使用される同社の液体クロマトグラフ廃液リサイクルの研究で使用される同社の液体クロマトグラフ

 島津製作所は5日、信州大学と包括的連携に関する協定書を締結した。信州大は水と水由来の水素エネルギーの研究に注力してきた。同社は計測技術・機器を用いた新技術・新素材に関する評価計測手法に強みを持つ。今回の提携で同社の分析機器などを活用し、水の浄化や水素エネルギーの生成・利用に関連する共同研究を進める。

 2025年4月から2年間、先端的技術開発と実証を進める。共同研究は同3月に同大松本キャンパスに竣工予定の新拠点で進めていく。

 会見で同社の山本靖則社長は「共同研究により水の浄化やリサイクル利用、有機溶剤の処理コストの低減、水分解による水素生成触媒の実用化による社会貢献を目指す」と抱負を述べた。同大の中村宗一郎学長は「島津製作所とともに手を携えて世界とつながる大学でありたい。世界から地域を豊かにする大学を目指して今回協定を結んだ」と説明した。(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報)