2024.08.06 ダイキン、4~6月連結は売上高過去最高 各利益は前年割れ

 ダイキン工業の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、厳しい市場環境の中でも売上高が四半期ベースで4期連続の過去最高を更新した。営業利益、経常利益、当期純利益は22年度第1四半期以来の前年割れとなった。円安による海外での金利負担増加などが要因。

 一方、主力の空調事業については、売上高が前年同期比16%増の1兆1689億円、営業利益は同1%増の1044億円と増収増益で、過去最高を更新している。

 欧州ヒートポンプ暖房需要の想定以上の落ち込みや米国でのインフレ、住宅ローン金利の高止まりによる住宅用空調の不振など厳しい状況もあったが、堅調な製品、地域で挽回に努めた。

 米国ではアプライド(業務用大型空調)が同43%増で推移したほか、国内では家庭用、業務用ともに省エネモデルが好調、インドでも全体で同44%増となっている。戦略的売価施策の実行、トータルコストダウンにも力を入れた。

 通期連結業績予想は修正せず、増収増益を目指す。