2024.08.07 NTT、4~6月連結は売上高が過去最高 ICT事業など伸長
NTTの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、ICT(情報通信技術)事業や海外向けが伸び、営業収益(売上高)は過去最高を更新した一方、モバイル通信サービス収入減などで営業減益となった。当期利益も前年度の株式売却益の反動で前年同期比27%減の大幅減益となった。
総合ICT事業は、通信サービス収入減はあったものの金融や決済サービスが伸び増収を確保したが、NTTドコモの顧客基盤強化に向けたコスト投下などで減益となった。
地域通信事業は、ネットワーク収入減に加え、設備保守コストの低減に向けた不要資産の撤去や西日本での災害復旧費用増などで減収減益。
グローバル・ソリューション事業は、国内の公共・金融分野の増収に加え、為替影響が約800億円のプラスに働き増収増益となった。
不動産・エネルギー等は、NTTアーバンソリューションズの住宅販売の拡大などで増収増益だった。
通期業績予想は据え置いた。
一方、昨年7月に1株を25株分割する株式分割を行ったことにより、株主数は分割前の2・5倍増の約226万人と過去最高を更新した。特に40代以下の割合が分割前の約4倍となっており、島田明社長は「個人株主の年齢構成も多様化してきた」と話した。