2024.08.08 島津製作所、4~6月連結は増収・営業減益

 島津製作所の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、円安進行により増収、一方営業利益は中国における計測機器の事業環境悪化やインフレによるコスト増などで減益となった。

 計測機器事業では、ヘルスケア領域は中国で苦戦したが、北米で液体クロマトグラフ(LC)、欧州でもLCに加え質量分析システムが堅調。営業利益は中国市場の事業環境悪化が影響して減益。部門業績は増収減益だった。

 医用機器事業は、日本でX線TVシステムが市況回復の遅れにより減少。中国でも市況悪化により減収。北米、欧州、その他アジアで巻き返し、増収増益。

 産業機器事業は、AI(人工知能)の普及などで日本、北米、欧州、中国で半導体製造装置向けターボ分子ポンプが製品、サービスともに好調の結果、採算性改善もあり増収増益。

 航空機器事業は、政府の防衛力強化方針により需要拡大、民間航空機分野も堅調。増収、加えて採算性改善もあり大幅な増益。