2024.09.30 【業務用無線特集】アルインコ アプリ無線提供 スマホがトランシーバーに
Air-InCom.Liteと対応機器
アルインコは、スマートフォンがトランシーバーになるアプリ無線「Air-InCom.Lite(エアーインカム・ライト)」を提供している。1人からのサービス契約が可能で、自治体関連のほか運輸業界からも注目度が高まっている。アプリ無線に対応する関連製品も提供。対応製品の拡充も図っている。
エアーインカム・ライトは1人からでも契約できるアプリ無線。簡易無線のチャンネルのような「オープンチャンネル」が500個あり、任意のチャンネルを選んで通話できる。有料オプションの「シークレットチャンネル」を契約すれば、ホストユーザーが招待した人だけ通話が可能。通話モードは「交互通話」を採用した。
使い慣れたPTT操作感覚で交互通話ができる、無線機メーカーの同社だから実現できた無線アプリサービスだ。年間契約で1日当たり20円足らずの利用料金で全国のユーザーと通話が可能という。
アプリ無線に対応する無線機も発売している。デジタル簡易無線登録局のハンディータイプ「DJ-DPS72W」と車載タイプ「DR-DPM62W」の2機種をリリース。対応する無線機器を購入すると、一定期間1アカウントが無料で試せるクーポンコードも提供する。
スマートフォンだけでも通話できるが、これらの対応する無線機を使えば幅広く利用することができる。「近くの同僚は無線で、遠くの本社はアプリで通話」「無線の声をアプリに、アプリの声を無線に」などの対応が可能。今後、特定小電力無線にも対応機種を広げる予定だ。
エアーインカム・ライトは現在、自治体や消防団などから災害時の緊急連絡手段として引き合いが強くなっている。また、無線機の使い心地を残したアプリ無線として、運輸業界での関心も高くなっている。