2020.06.19 【冷蔵庫特集】三菱電機のMXシリーズAIで庫内温度制御 生鮮食品の鮮度が長持ち
「MXシリーズ」
三菱電機は、野菜室を真ん中に配置した6ドア冷蔵庫「MXシリーズ」を夏商戦で拡販していく。AI(人工知能)が庫内の温度を最適に制御し、肉や魚などの生鮮食品の鮮度を長持ちさせる機能を搭載。冷凍室が真ん中の「WXシリーズ」と合わせて、ニーズに応じた選択肢を提案していく。
MXシリーズ(572リットル、503リットル、455リットル)は、庫内の全ての扉に搭載したセンサーが扉の開閉データを収集して、ユーザーの行動をAIが分析・学習して生活パターン(活動時間と非活動時間)を予測する。
AIが予測した生活パターンに合わせ、独自の気流制御で氷点下(約マイナス3度-0度)でも肉や魚を凍らせずに鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカーD A.I.」を搭載している。
氷点下ストッカーD A.I.は、食品の出し入れが多くなる活動時間は凍結のリスクを抑えた温度に保つ。
温度が安定する非活動時間に温度を下げることで、凍らせずに牛ブロック肉や豚ロース肉の保存期間を従来の約7日間から約10日間に延長できるようにした。
以前から備える「切れちゃう瞬冷凍A.I.」でも非活動時間に温度を下げることで、肉や魚の保存期間を延長。従来の約2-3週間から約3週間に延長している。
これらの自動制御は「おまかせA.I.自動」ボタンを押すだけで設定できる。設定すると、野菜室を一定期間使用していないと判断した場合には、葉物野菜の緑化を促す3色LEDの照射を停止。省エネ運転に切り替える制御も行う。
野菜室底面のトレーには、帝人グループの関連会社と共同開発した新素材「デュアルバリアマテリアル」を冷蔵庫として初めて採用。
プラスチックに配合するだけで油やほこりの付着を防ぐことができ、掃除の際も簡単に洗い流せる。同社のコンシューマ向け製品としてはルームエアコンに次ぐ採用となり、掃除の手間の軽減につながる。
MXシリーズは、10年以上前に真ん中野菜室の製品を購入したユーザーから、買い替え需要の獲得を狙う。
横幅600ミリメートルとスリムな5ドアタイプのMBシリーズ(451リットル)も展開するなど、真ん中野菜タイプで幅広いニーズをカバーしたい考えだ。
今月には幅650ミリメートルで462リットルのRシリーズを発売。容量ごとに、野菜室の位置や機能に応じた製品をそろえている。