2024.11.06 【ケーブルテレビ特集】エム・アールエフ CATV用光送信機など米エムコア社製品の販売に力

エムコア社のCATV光通信機

 エム・アールエフ(M・RF)は、CATV関連市場向けに、米国EMCORE(エムコア)社のCATV光送信機などの販売に力を入れている。

 EMCOREは北米最大規模のミックスドシグナル光製品を扱うメーカーで、ケーブルテレビなどの高速光伝送路、または防衛システム向けにレーザーダイオード(LD)、フォトダイオード(PD)から外部変調型光送信機、直接変調型送信機、WDMフィルター、光スイッチ、EDFA(エルビウム添加光ファイバー増幅器)、受信機までを取り扱う垂直統合型メーカー。

 EMCOREは、外部変調型光送信機の基幹部品となるLDにL-EML(リニア外部変調レーザー)技術を用い、変調器の機能を追加した外部変調CATV用トランスミッター「Medallion8100(メダリオン8100)」を開発、市場投入している。

 Medallion8100は、外部LN変調器を省略することにより、大幅なコストダウンを実現した。長距離伝送(例40キロメートル)時にチャープをゼロ近辺まで低減でき、内部干渉ノイズも除去、従来型DFB使用型送信機で長距離伝送時に減衰の大きかったCNR、SCOもBS-IF1ギガヘルツ帯で減衰を約1デシベル以内に抑えた(例40キロメートル)。SBS抑制機能も改善し、小型化、省電力化を実現している。

 デジタル変調110波256QAM、64QAM送信時でもMER、BERともに規格を満足させており、周波数3500メガヘルツ帯まで対応する。

 Medallion8100は、販売を開始して以降、北米市場では既に2000台以上の出荷実績を有している。

 さらに、L-EML技術を用いることでOBI(Optical・Beat・Interference)フリーを実現したRFoGの受信機RONUを、1610ナノメートルリターンパス用として市場投入する。

 エム・アールエフは高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波専門商社で、創立以来、世界のさまざまな高周波関連メーカーや光コンポーネントメーカーを日本の開発事業者向けに提案・販売している。

 同社の特徴を生かしたカスタマーサービスには定評がある。