2024.12.05 【カーエンターテインメント特集】パイオニア 「カロッツェリア」 車種や利用シーンに合わせ コンテンツを用意し訴求
サイバーナビは高音質も評価されている
パイオニアはカーナビゲーションシステムからディスプレーオーディオ、スピーカー、ドライブレコーダーまで「カロッツェリア」製品群を全方位で拡充し、クルマを購入後もアップグレードし快適性やエンターテインメント性を高めていけることを提案していく。
主力高機能ナビ「サイバーナビ」はオンラインや高音質を前面に出すとともに、新たに10V型のディスプレーオーディオを追加した。高音質化に向けてはスピーカーも7年ぶりにモデルチェンジ。設計を見直し、さらなる高音質化を実現した。
モビリティコンシューマーカンパニーマーケティング統括グループマーケティング推進部・紺野賢一ブランドマネージャーは「今年は製品の機能だけでなく、車種や利用シーンなどに合わせたコンテンツを用意して訴求していく」と話す。
サイバーナビは、2019年から業界に先駆けオンライン化に取り組み、動画サイトのユーチューブをはじめ、家庭内のレコーダーで録画したコンテンツや放送の再生もできる。高音質も特長で「オーディオをグレードアップしたいという人がサイバーナビを選ぶことも増えている」(紺野氏)という。ナビはオーディオレス車への対応も強化しており、取り付けキットも順次拡充していく考えだ。
ディスプレーオーディオは、これまでの9V型に、10.1V型の大画面を追加。画面上部にイルミネーションが光る「ルミナスバー」を新たに搭載しエンターテインメント性を高めた。音楽に合わせて光のラインで演出するほか、簡素なナビアプリのルート案内時にバーが光ることで視覚的に案内を支援できるようにした。専用アプリ「PxLink」も用意しディスプレーは地図のままスマートフォン上で設定変更などの操作ができる。
今年はスピーカーやアンプもモデルチェンジした。加工せずに装着できるカスタムフィットスピーカーは、最上位機「Vシリーズ」、上位機「Cシリーズ」などを設計から素材まで見直したことでメリハリのある音を実現している。あわせて車種専用のツイーター取り付けキットを拡充。ホンダ・N-BOXとスズキ・スイフト用を発売する。スズキ・ジムニーやトヨタ・ハイエースなど人気車種向けをそろえており、「スピーカーからウーハー、アンプまでステップアップしてもらえるよう製品群をそろえている」(紺野氏)という。
ドライブレコーダーは高精細4K録画に対応した前後2カメラタイプなど3機種を発売した。上位機は高画質で夜間でも鮮明に映像を記録できる。メーカー保証期間も3年に対応した。
「今年はファミリー層や趣味層など、客層に合わせたコンテンツを用意した提案を本格化していく」(紺野氏)という。三菱・デリカD:5やトヨタ・GR86など、こだわりをもって所有している人に向けた情報発信のほか、カーナビの選び方などのコンテンツも用意した。クルマとともに楽しむイメージを打ち出した総合的な提案も進めていく。