2020.07.01 【ケーブル技術ショー特集】新型コロナの影響でオンライン開催

昨年のケーブル技術ショー

 国内のケーブルテレビ(CATV)関連3団体共催の「ケーブルコンベンション2020/ケーブル技術ショー2020」が7月1日から8月31日までオンラインで開催される。

 セミナー中心のケーブルコンベンションは日本ケーブルテレビ連盟、製品展示がメーンのケーブル技術ショーは日本CATV技術協会が運営主体。

 CATV業界最大のこのイベントは通常なら6月10日から2日間、東京国際フォーラムで開催の予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により会場での開催は中止され、オンライン上で実施されることになった。

 今年の国内CATV業界はコロナ禍とはいえ、6月になって活発な動きが見られた。日本ケーブルテレビ連盟と米NetflixやDAZNとの連携や、同連盟の吉崎正弘理事長退任と渡辺克也元総務審議官の新理事長就任だ。

 もう一つの大きなうねりは、CATV事業者によるローカル5Gへの取り組み。ローカル5Gは企業自らの敷地内に5G網を独自に構築できるもので、CATV事業者も無線局免許を取得するなどして活動を始めた。

 災害時の安全確保や都市の美観に向けた無電柱化への取り組みも活発になっている。

 CATV業界は新型コロナ後の市場において、顧客とのつながりをどうするかが求められる。今回オンライン上に出展した約50社の新しい製品や技術からその解決策を見つけだすことができそうだ。

 テーマ展示としてNHK放送技術研究所、日本ケーブルラボ、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)、IPTVフォーラム、IPDCフォーラムが最新技術を展示する。

 高画質映像を駆使したセミナーのVOD配信も予定されている。