2020.07.01 【ケーブル技術ショー特集】主催3団体のあいさつ衛星放送協会 小野直路会長

多チャンネル放送を主題にセミナー

 はじめに、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、感染拡大により生活に影響を受けられている皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、医療現場でまさにその身をていし貢献してくださっている医療従事者、介護従事者およびそのご家族の皆さま方に心から敬意を表します。この難局を乗り越え、1日でも早く平穏な日常が戻りますことを心から願っております。

 今年のケーブルコンベンションの開催テーマは「Shift ~挑戦と連携で、新たな時代を創り出そう。~」です。衛星放送協会は10年から主催に加えさせていただいており、共催する3団体が事業領域の枠に捉われない連携を進め、視聴者の生活がより豊かになるような放送サービスの提供と、これまでにない新たなサービスモデルの実現に貢献したいと考えております。

 今回、衛星放送協会といたしましては、新型コロナウイルスの影響を鑑み、セミナー「多チャンネル放送はどう捉えられているのか~People Look at多チャンネル~」をオンライン開催します。動画配信サービスは加入者獲得を拡大し、有力なコンテンツ・プラットホームに成長しつつあります。そのようなメディア環境の変化の中で、視聴者はケーブルテレビやDTHといった多チャンネル放送をどのように捉えているのでしょうか。付属機関である多チャンネル放送研究所がこれまで行ってきたメディア利用行動、専門多チャンネルサービス、動画配信サービスへの意識調査などをベースに、ケーブルテレビやDTHなど、多チャンネルサービスのありようと今後の展開について議論を進めていきます。

 近年、ケーブルテレビ業界を取り巻く環境は、技術の革新やOTT事業者による放送事業への参入など急激に変化しております。業界のさらなる発展のためには、プラットフォーム、ケーブル技術、そしてコンテンツ面それぞれの分野が情報を共有し、連携を図りながらその強みを最大限に発揮することが求められます。ケーブルテレビ業界の成長は、有料・多チャンネル放送の今後を左右するものでもあります。そのような意味でも、ケーブルコンベンションは主催3団体による展示、セミナー、講演会などを通じて、次世代を創り出す場になると確信しております。

 衛星放送協会では、今後もケーブルテレビの価値を高めていくことができるよう、皆さまとともに取り組んで参ります。