2020.07.01 【ケーブル技術ショー特集】関電工柱上ONUクロージャなど展示
柱上ONUクロージャ
関電工は、ヘッドエンドから伝送路、加入者宅まで、ケーブルテレビ(CATV)設備の全般にわたる設計・施設構築・施工・保守メンテナンス(電気・空調設備の改修も含む)・運用サポートを行っている。
今回のオンライン展示では柱上ONUクロージャをはじめとする同社開発品・取扱品や、確かな技術と実績に裏打ちされたCATVソリューションを紹介する。
柱上ONUクロージャ(特許取得済み)は、CATVがFTTH化を実現するための効果的なHFC巻取りソリューションで、FTTH化後の課題である引込宅内工事のソリューションとして、FTTH用端末、分配器と電源ユニットを収容し、柱上(タップオフ元位置)に設置、同軸引込線の流用を可能とする。
同製品はエリア内のそれぞれの住宅の特性に合わせた構成で、戸建住宅や集合住宅に必要な3タイプのV-ONU搭載型、棟内ノード型、G.ha搭載型を取り揃えている。AC100V直接給電も可能となっている。
昨今、災害発生頻度の増加によるバックアップ設備の重要性や労働力不足の背景からメンテナンス作業の効率化や省力化が求められている。この背景で蓄電池の遠隔点検や自動劣化診断可能なシステムとして「蓄電池遠隔監視システム」を開発。同システムによるリアルタイム監視や取得データによる劣化診断により蓄電池品質を最適に維持し、点検レスによる効率化・省力化でコストダウンを図る事も可能。蓄電池セル毎や総セルの電圧・内部抵抗・温度測定の他、充放電電流も監視可能であり、任意の閾値に応じたアラート通知機能も備えている。また、ユーザーインターフェイスはPCやスマートデバイスから容易にwebアクセス可能な利便性を持ち、シンプルかつ高機能なシステムになっている。
オープンソースソフトウェアを元に開発したC100G用プロビジョニングシステム「TIMS Net Pro」は、汎用サーバーによる構築が可能な経済性と基幹部の冗長による信頼性を両立。豊富なオプションツール・アラート機能に加え、顧客のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる。他のメーカーのCMTSやシステムとの連携、プライマリ電話サービスにも対応しているため、安心して使えるシステムになっている。
また、IoTエッジ機能を搭載したTIMSプロトタイプとIoTクライアントを搭載したパワーサプライは、定期的な保守が難しく、温度などの環境条件や個体差によって劣化が把握しづらいパワーサプライをイニシャル・ランニングコストを抑えながら予防保全できる。IoTに対応したMQTTプロトコルを採用しており、水位計やPM2.5濃度などの汎用IoTデバイスからのセンサーデータ収集機能に加え、クラウドやAIへの将来拡張性も備えている。
その他、同社の取り扱っているCasaSystems製のCMTS「C100G」も紹介。Docsis3.1の国内運用実績を多数持ち、省電力・省スペースを実現する。同社ではインストールに伴う切替工事とオペレーション、350台以上を保守する国内テクニカルサポートセンターでオペレータに導入後も安心で迅速な保守サービスを提供する。今後もCATVに安心と信頼を提供する製品・ソリューションを提供していく。