2025.01.10 【放送総合特集】25年 年頭所感 日本CATV技術協会 中村俊一理事長
中村 理事長
ケーブルテレビの光化促進など
技術の進化を支援へ
旧年中は、当協会の活動に多大なるご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。皆さまの温かいご厚情に深く感謝申し上げます。
当協会では、本年も継続して皆さまのお役に立てるよう活動してまいります。
1.ケーブルテレビの光化促進
地域密着型の重要なインフラであるケーブルテレビの光化促進に引き続き力を入れてまいります。
光化により情報通信の効率化と信頼性を高め、さらに安定し迅速な情報伝達手段を提供できるよう皆さまと共に進み、地域社会全体の発展に寄与することを目指します。
2.ケーブルテレビ技術・技能の向上と調査
ケーブルテレビの高度化・多様化に対応するため、知識の普及や技術・技能の向上に努めてまいります。地上デジタル放送に関しましては、総務省が行う放送方式の高度化に関する技術的条件や調査、研究、開発などの情報収集を進めます。特にIP放送は重要なテーマであり、安定した伝送を行うための検討を続け、次世代の技術者育成にも取り組んでまいります。
3.大規模災害に対する復旧支援体制の構築
ケーブルテレビが地域社会における防災や安全・安心のための重要なインフラであることを再認識しています。特に災害時における情報伝達の役割は大きく、地域のセーフティーネットの構築に向けた取り組みを加速させております。各支部においては地域特性に応じた具体的な取り組みを進めています。災害時においても迅速で正確な情報を提供できるよう、皆さまに頼っていただける存在となることを目指します。
4.CATV技術者育成と資格制度の充実
CATV技術者資格制度については、eラーニングやCBTを活用し、高い評価を得ています。
今後も時代に合った資格制度とし内容を充実させ、多くの方に受講・受験をしていただくよう周知に努めてまいります。
5.ケーブル技術ショー2025について
本年7月の「ケーブル技術ショー2025」は、コンセプトを〝POTENTIAL!〟 ~ケーブルテレビがもたらす地域課題解決への力~として開催いたします。ケーブルテレビには、地域に密着したサービスの提供のみならず、情報通信インフラの整備や地域のデジタル化を支える基盤として、デジタル田園都市国家構想などでますます重要な役割が期待されています。ケーブルテレビが持つ潜在的な力を、地域の発展や課題解決に生かし、業界の未来を共に考える場として、多くの方々にご来場いただけることを願っております。
当協会は、引き続きケーブルテレビの高度化、普及、発展、信頼性の向上に向けて、会員各社、国、関係団体等と緊密に連携し、地域の安心・安全を守る技術集団としてケーブルテレビの進化を支援していきます。
最後に、本年も皆さまからの変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。新しい年が皆さまにとって素晴らしい一年となり、業界全体のさらなる発展と繁栄を心より祈念いたします。